2006年12月14日
適性用途評価
国土交通省がホームページに「土地活用のための有望事業
探索システム」「簡易事業断」というものがありますが、
本適性用途評価システムは、基礎調査データをインプット
すれば自動的に適性が評価され順位が決るように工夫して
あるところが異なります。
また、例えば“交通の便が良い”というデータが各業種業態で
同じ評価点ではないことに着目し、用途ごとに重要度の
評価指数を掛け、その評価精度を上げている点も異なります。

このシステムは、客観的に適性用途を評価することが目的です。
単なる適性用途の候補が絞られたにすぎません。
原則として“第一位、第二位でかつ、得点が60点以上の用途”
に絞り込みます。第一位だけでは採点に誤差があり、
誤差で二位との逆転も考えられるため、一位もしくは二位の
中から最終選考を行うものとします。万一、一位の得点が
60点に満たない場合は土地有効活用を進めることは
危険信号です。
“適性用途評価システムはシンプルでよい”
適性用途評価システムの用途セグメントは、都市計画法の
用途分類を採用しています。
この段階では一定の客観性を持った適性用途の候補を
絞り込むことが目的であるため法的セグメントでも良いと
考えています。
何らかのシステムを使わずに、個人の感で用途を
決めることも可能ですが、その決定理由を指摘された場合
問題です。
1.正確で、欠落のない基礎調査を行う
2.適性用途評価システムによる工法の絞込みをする
3.採用用途に対し、市場戦略を考える
これが土地有効活用企画の前半の流れです。
「適性用途を絞り込む→その用途において、競争に
勝つための市場戦略を考える」という手順です。
色々な用途を対象として市場戦略を考えるやり方は、
あれもこれもとなり精度の高い市場戦略づくりが
できません。用途を絞り込むことは基本方向を定める
ことであり重要なことでありますが、適性用途評価
システムはこのようなシンプルなもので十分と考えます。
シンプルでも良いと考える理由は、適性用途の選択より、
市場戦略の方が何倍か重要だと考えているからです。
例えば立地も市場条件もよく何でも適性の中、オフィスが
最高得点を採ったとします。その場合オフィスなら必ず
成功すると言えないことは簡単に想像できます。
また逆に、辺鄙な場所でもこだわりの戦略で多くの人を
招き成功しているお店や旅館などがあることも事実が
証明しています。
つまり、「適性論より遥かに市場戦略が重要である」と
考えられているから、適性用途評価システムは
シンプルでよいのです。

