パノムがお手伝いした土地有効活用の案件をご紹介!
2006年08月24日
異種構造体による新しい空間づくり
都内の環状線に沿い交通渋滞で有名な場所です。
低層部は4000㎡の量販店、高層部は11階建、120戸のマンション計画。
1年半にわたる工事期間中、工事車両を道路に置くことは大渋滞を招く恐れがあり、警察の許可が得られず特別な工夫が必要でした。
結果、「工場で作った部材を夜のうちに運び込み、現場で組み立てる工法なら渋滞問題は解消できる」と考えました。その為にはプレキャスト設計をしなければなりません。
優秀な若手技術者が集まり、マンション空間の間取りの自由さもテーマに加えよう、梁や柱が部屋に出ないスッキリ空間を目指そう、コストダウンも大きな目標です。
欲張りな技術開発がスタートしました。
メーカーの協力も得られ設計は順調に進み、ほぼ100%近い目標が達成される見事な設計図が描きだされました。
しかし、役所の評価は厳しいものでした。「低層階の店舗部分が従来工法のため、マンション部分が工場生産では、異種の工法を組み合わせになる」、これは「確認申請では審査できない」「専門家への答申が必要だ」という判断になりました。
なんとかこの事業を進めたいという思いから、15人の著名な先生方が集まり一堂に会する評定会議が開催されました。個別に先生の研究所を訪れ、詳細な説明をすることもあるなど、半年以上にわたり様々な検討が行われ、ついに「このプロジェクトに限り認可する」というお墨付きを得て、新しい技術の認定が得られたのです。
新耐震構造より遥かに優れ、工期も短縮、空間の自由度も増しました。
ですが、低層部と高層部の構造体が同じ鉄筋コンクリート造なのに「異種構造だ」といって、膨大な資料提出や会議が繰り返され、着工を遅らせる結果となってしまったことも事実です。
最近、耐震強度不足問題が騒がれる中、管理組合がこのマンションの強度診断を依頼されたとのこと。「最高の強度がある」と判定された結果報告とともに、入居者達の喜びの声が伝えられてきました。
土地有効活用という単体プロジェクトの中で許容されるぎりぎりの技術開発でしたが入居者の感謝の一言で全てが報われた思いです。
最近の事例
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